ソフトマシン・システムズ研究室は、情報科学の観点から「柔らかさ」を活かした表現・駆動・機構・知能の創出を目指し、基礎から応用まで幅広く探究しています。私たちの研究キーワードには、物理レザバー計算、ソフトロボット、3Dプリンティング、フレキシブルセンシング、人工知能、食感解析、やわらかものづくり、やわらかシステムインテグレーションが含まれます。

私たちは、研究の成果を学会発表や論文として公表し、専門的な知見を持たない方々にも技術の魅力を伝えることを重視しています。そのため、技術の追求だけでなく、外観のクオリティを高めることにも力を入れています。

研究室では、教員と学生の隔たりを意識せず、メンバー間の意見交換を積極的に行い、相互理解を深めることを大切にしています。真剣に、時には大胆に挑戦し、一緒に柔らかい情報科学を追求する仲間を求めています。

Mission

柔らかさに秘められた可能性を探究し、未来の社会に貢献する技術を創り出す

Vision

『やわらかい思考力で先導する』:大学研究として質の高い成果を発信し、社会に浸透するソフトマシン技術を体現する

Message

  • 失敗を恐れずに意見を発信する:失敗から学び、成長する姿勢を大切にします。
  • 高度な専門性とそれを噛み砕いて説明する力を身につける:研究内容を分かりやすく伝える能力を養います。
  • 研究成果の社会実装を常に意識する:実社会での応用を念頭に置いた研究を行います。
  • 先人の知恵を借りつつも、オリジナリティのある発想を追求する:伝統を尊重しながら、新しいアイデアを探求します。
  • ひとつの専門性に拘らず、分野横断に積極的に取り組む:多角的な視点で研究に取り組みます。

教員紹介

小川 純 Jun Ogawa 
Ph.D(情報科学)

やわらかモノづくりから生まれるソフト材料、柔軟構造やフレキシブルセンサに機械学習(AI技術)を融合させることで、やわらかいモノの応用研究から社会実装までを目指す情報科学者。


情報科学の観点から、ソフト材料と3Dプリンティングをクロスオーバーさせることでやわらかさに起因する装置・知能を創出することに興味をもつ。人の心にポジティブに作用する新しいコミュニケーション媒体「やわらかアニマロイド」やソフト材料由来の物理レザバー計算や3Dプリンタブルアクチュエータなどのやわらか装置「ソフトマシン」研究に従事。

​基本情報
準教授 山形大学工学部・数物学分野・情報エレクトロニクス学科 大学院理工学研究科・数理情報システム専攻(2025年度新設予定)
最高技術リーダー やわらか3D共創コンソーシアム
ストラテジスト・メンバー 株式会社アークレブAASN アカデミア・ストラテジスト

学  位:博士(情報科学,北海道大学,2015年3月)
研究分野:やわらかアニマロイド(ソフトマシン)、物理レザバー計算、3Dプリンティング、進化計算、物理シミュレータ
国  籍:日本
言  語:日本語(native)、英語

2024.07 – present:准教授
山形大学工学部 数物学分野・情報エレクトロニクス学科(工学部8号館)
ソフトマシン・システムズ研究室(代表)

2019.03 – 2024.06:プロジェクト准教授
山形大学 有機材料システムフロンティアセンター(工学部11号館)
ソフト&ウェットマター工学研究室(代表:古川英光教授)所属

2017.02 – 2019.02:准教授
会津大学 復興支援センター

2015.03 – 2017.01:学振特別研究員PD
北海道大学 大学院情報科学研究科 自律系工学研究室(代表:山本雅人教授)所属

​2015.09 – 2016.08:ポスドク研究員
米国Columbia大学 機械工学科 Creative Machines Lab(代表:Hod Lipson教授)所属

​2014.04 – 2015.03:学振特別研究員DC1
北海道大学 大学院情報科学研究科 自律系工学研究室(代表:山本雅人教授)所属

2015.03:博士(情報科学)※2年短縮
授与機関:北海道大学 大学院情報科学研究科
指導教官:山本雅人 教授

2014.03:修士(情報科学)
授与機関:北海道大学 大学院情報科学研究科
指導教官:山本雅人 教授

​2012.03:学士(工学)
授与機関:北海道大学 大学院情報科学研究科
指導教官:古川正志 名誉教授

Best Paper Award
Application of 3D Printed Vacuum-actuated module with Multi-Soft Material to Support Handwork Rehabilitation, DARS2022
Shoma Abe, Jun Ogawa, Yosuke Watanabe, Md Nahin Islam Shiblee, Masaru Kawakami, Hidemitsu Furukawa

優勝 経済産業大臣賞, WRS2018 Tunnel Disaster Response and Recovery Challenge
REL/UoA, F. Abe, S. Kaminokado, J. Ogawa

2023 – present:NEDO・SIP第3期
実施機関:山形大学・株式会社ディレクションズ・那須電機株式会社
役  割:代表機関

2023.07 – 2024.03:生研支援センター・オープンイノベーション研究・実用化推進事業(チャレンジタイプ)
実施機関:山形大学・積水化成品工業株式会社
役  割:代表

2022.04 – 2025.03:日本学術振興会・科研費・若手研究
実施機関:山形大学
役  割:代表

​2020.03 – 2026.03:NEDO・若手研究者発掘支援事業・共同研究フェーズ
実施機関:山形大学
役  割:代表

2023.04 – : NEDO先導研究プログラム 「マテリアル・バ イオ革新技術先導研究プログラム」
実施機関:山形大学、九州大学、立命館大学、(株)LIGHTz、サンアロー(株)
役  割:代表機関

2017.04 – 2019.03:日本学術振興会・科研費・若手研究(B)
実施機関:会津大学 → 山形大学
役  割:代表

2022.04 – 2025.03:日本学術振興会・特別研究員奨励費・DC1→PD
実施機関:北海道大学 → 米国Columbia大学 → 北海道大学
役  割:代表

その他 国内企業との共同研究を実施中

2022.11 – :SUFUMO2.0​
実施機関:山形大学
役  割:運営メンバー

2019.04 – 2022.09:内閣府SIP第2期​
実施機関:山形大学(主・立命館大学)
役  割:登録研究員

2019.04 – 2023.03:JST OPERAオープンイノベーション機構連携型研究領域『CNVFAB』
実施機関:山形大学
役  割:研究協力

2021.04 – present:慶応義塾大学2040独立自尊プロジェクト
実施機関:慶応義塾大学
役  割:外部研究者

2019.04 – 2021.09:JST OPERA事業『SOFUMO』
実施機関:山形大学
役  割:登録研究員

※ ソフトマシンに関する共同研究・取材依頼を随時募集中です。
※ Contactフォーム または jun.ogawa AT yz.yamagata-u.ac.jp にお問い合わせください。

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